バンカーショットが安定しない理由として、意外と見落とされがちなのが「スイング軌道」の問題です。打ち方の感覚や構えに気を取られがちですが、軌道がズレていると、砂の入り方が安定せず、トップやダフリの原因になります。
この記事では、バンカーショットにおけるスイング軌道の重要性を解説し、理想的な形を理解するためのポイントと動画をご紹介します。理屈から学べば、苦手なバンカーも武器に変えられます!
なぜバンカーショットでスイング軌道が重要なのか?
バンカーショットでうまくボールが出ない原因の多くは、スイング軌道がズレていることにあります。フォームやスタンスを意識していても、クラブの通り道=軌道が適切でなければ、安定したショットは打てません。
よくある失敗例は以下の通りです。
- ヘッドが上から入りすぎて砂に刺さる(ザックリ)
- 浅く入ってボールの上をこすりトップしてしまう
- 軌道がブレて毎回違う方向に飛んでしまう
バンカーショットでは、「ボールではなく砂を打つ」ことが求められるため、軌道が少しズレるだけで結果に大きな差が出ます。だからこそ、フェースの角度だけでなく、クラブがどの角度・方向から入って、どのように抜けていくのかを意識することが、バンカー克服の鍵となるのです。
次の章では、理想的なスイング軌道の基本について詳しく解説していきます。
基本から学ぶ!バンカーショットの理想的なスイング軌道
バンカーショットで安定した結果を出すには、クラブが「どこから入り、どこへ抜けていくか」というスイング軌道を正しく理解することが欠かせません。理想的な軌道は、次のようなイメージです。
- スイングはややアウトサイドイン軌道:フェースを開いて構えることで、クラブが砂の下を滑りやすくなる
- ボールの手前2〜3cmの砂にヘッドを入れる:砂ごとボールを押し出すようなインパクトを意識
- 入射角は“やや鋭角”が理想:上から打ち込むイメージですが、深く刺しすぎず「薄く長く砂を取る」感覚がベスト
- フォロースルーは低く長く:振り抜くことで砂に負けず、ボールがしっかり前に飛ぶ
また、軌道を安定させるには、体の軸を保ち、上体が突っ込んだり起き上がったりしないように注意することも重要です。
軌道が安定すれば、バンカーショットは驚くほど再現性が高くなります。次の章では、これらの軌道を視覚的に学べるYouTube動画をご紹介します。
バンカーショットの正しいスイング軌道が学べるYouTube動画3選
スイング軌道は言葉だけではなかなかイメージしづらいもの。そんなときに役立つのが、プロやレッスン系YouTuberによる実演動画です。ここでは、理想的なスイング軌道やクラブの通り道、ヘッドの入れ方を視覚的に学べるおすすめの動画を3本厳選してご紹介します。
動きのポイントを目で見て理解することで、練習の質も格段に上がります。
ゴルフレッスン動画ティーチングプロ坂本龍楠|バンカーショットの基本とスイング動画
はじめに紹介するのは、ティーチングプロ坂本龍楠氏によるバンカーショットの基本とスイングについて解説している動画です。
坂本プロは、バンカーであっても基本的には通常のスイングと振り方を変えずに打つことを推奨しています。ただし、出球を見てスイング軌道を意識することも必要です。
- 出球が右に曲がる人:アウトサイドインで打つ
- 出球が左に曲がる人:インサイドアウト気味で打つ
スイング軌道と聞くと難しいイメージですが、まとめてみるととてもシンプルな考え方ですよね。動画自体も2分程度なので、繰り返し見てイメージを定着させることがおすすめです。
ゴルフコースレッスンGEN-TEN|スイング軌道による球筋の変化
続いて紹介するのは、バンカーショットのスイング軌道による球筋の変化を解説した、牧野祐司プロによる解説動画です。
本動画ではまず、基準は目標に対して「インサイドイン」を推奨しています。それにくわえて、アウトサイドイン、インサイドアウトの3パターンで打った場合の球筋の変化を比較してくれています。
そもそもスイング軌道によって変わるのは、砂の量です。それによって、ボールの飛び方が変わります。
- アウトサイドイン:砂は多く取れ、基準よりも大きくショートする
- インサイドアウト:砂がほとんど取れずボールは大オーバーする
それぞれが悪いわけではありません。たとえばアウトサイドインは、目玉やクラブを深く入れなければいけない状況で有効です。インサイドアウトは、バンカーからグリーンまでの距離が遠い場合に良いでしょう。
それぞれの軌道で打った実例を実際に観れる点が、本動画のポイントです。ぜひ参考にしてください。
EiminGolf|バンカーショットのプレーン
続いて紹介するのは、バンカーショットのプレーンについて紹介しているEiminGolfです。バンカーショットに言われていることで、アマチュアの方が大きく「勘違い」していることについて、修正するための動画となっています。
結論から言うと、大きな勘違いとは「バンカーショットではボールの手前をしっかり打ち込む」という点についてです。
打ち込むと聞くと、腕の力で押し込むと思う人が多いのですが、それをしてしまうと身体の回転が止まってしまいます。クラブを振り抜くためには、身体の横回転に沿って左肩を意識した横回転のクラブの動きを作ることがポイントです。
また、右足の内側に軸を感じたまま打つことで、効率の良いプレーンでバンカーショットを行えます。
こちらも非常にシンプルな考え方ですが、これでスイング軌道が修正され、バンカーが出やすくなります。ぜひ試してみてくださいね。
スイング軌道を理解すればバンカーショットの成功率は一気に上がる
バンカーショットは、感覚に頼るのではなく「正しいスイング軌道」を理解することで劇的に安定します。毎回同じ軌道でヘッドを入れられれば、砂の入り方も安定し、ミスショットが減ります。
今回ご紹介した基本の考え方と動画を活用しながら、まずはフォームと軌道を意識した練習を積み重ねてみましょう。バンカーを苦手から得意へと変える第一歩は、スイング軌道の理解から始まります。

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