アプローチショットでライが悪いと、思い通りのショットが打てずにスコアを崩してしまう人も多いでしょう。
「ライが悪い」とはさまざまな状況を指しますが、特に芝が長い、ボールがディボットに入っている、砂地や芝が薄いなどの状況では、正しい判断と技術が求められます。
しかし、適切な対策を取れば、ライの悪さを克服してグリーンに近づけられるでしょう。
今回は、そんな厳しい状況でも安定したアプローチを実現するための解決策を教えてくれているYouTube動画を紹介します。
深いラフは芝の上でソールを滑らせるイメージ
はじめに紹介するのは、深いラフからやわらかくアプローチをする方法を教えてくれている「45GOLF」です。
本チャンネルは片山晋呉プロ本人の動画で、ザックリしたり強く入りすぎてしまったりする深いラフからの脱出方法を、わかりやすく教えてくれています。
深いラフはわざと手前から滑らすように打つ
片山晋呉プロの動画は、難しいことを言わず「これだけ!」という結論をはじめに教えてくれるため、非常にわかりやすい印象でした。
深いラフの攻略法は、わざと手前から滑らすように打つ、というものです。
結論がわかった上で理由や細かいポイントを教えてくれています。
- ボール2個分手前から芝の上でソールを滑らせるイメージ
- 左足体重で構える
- できればフェースは開く(上級者向け)
- ボール1個分ほどヒール側に構える
文字にしてしまうとたくさんのポイントがあるように見えますが、バンカーの打ち方に似ています。
バンカーも砂の抵抗を減らしてボールを脱出させる打ち方のため、考え方は同じなのかもしれません。
実際に打つ際には、何度か素振りをしてイメージを作ると、さらに成功に近づきます。
ボールがディボットに入っている際の2種類の打ち方
続いては、ボールがディボットに入ってしまっているときのアプローチです。
ディボットからのショットは、通常よりもボールが沈んでいることでヘッドが届かずトップが出てしまったり、ボール位置によっては手前の芝に先にヘッドが当たってしまい、ダフるといったミスが出てしまいます。
ディボットに入ってしまったボールへのアプローチショットは、ひぐけんゴルフTVでわかりやすい解説がありました。
寄せワンを狙って学んでいきましょう。
ボールがディボットの後ろ側にある場合はフェースを鋭角に入れる
同じディボットと言っても、ボールが後ろ側にある場合と前側にある場合では、打ち方が異なります。
ボールがディボットの手前にある場合は、普通の打ち方をしてしまうと下に沈んだボールにクラブが届かず、トップが出やすいです。そのため、ボールに対してフェースを鋭角に入れて、直接コンタクトするのが有効な方法とのことでした。
- 右足寄りにボールを置く
- 手元が高い位置でグリップを握る
アドレスをこのように取ったら、上から鋭角に入れやすい状況となったため、あとはトゥ側をボールの根本に入れる意識で、上げて下ろすだけです。
確かにボールにクリーンにヒットしやすく、しっかりとスピンのかかったボールが出しやすくなります。
ボールがディボットの前側にある場合は高く出ることを想定する
ボールがディボットの前側にある場合は後ろ側にある場合より簡単と思うかもしれませんが、インパクトしたボールがすぐ前の土手部分に当たり、高く出てしまう可能性があります。
ボールが想定より高く出てしまうとその分距離をロスしてしまうため、寄せワンを狙いにくくなってしまうでしょう。
ポイントは2つです。
- 振り幅を大きくする
- グリップを緩ませない
特にピンまで距離の近いアプローチの場合、強く入ってしまうとオーバーしてしまうため、ゆるんでしまう人も多いでしょう。
当たり負けしないためにも、オーバーしても良いやという心意気で、しっかりと振っていくのが攻略ポイントです。
砂地からのアプローチはパターと同じように打つのが有効
最後に紹介するのは、スギプロチャンネルによる、実践的な砂地からのアプローチです。
動画の中でも紹介しているように、特にバンカーに近い芝は、砂をかぶって砂地になってしまっている場合が多いですよね。
そのようなときは、パター打ちが有効です。
- クラブの手元を通常よりも起こす
- パターを打つ感覚で振り幅を大きくして打つ
手元を通常よりも起こすのは、ボールがディポットの後ろ側にある場合にも出てきた方法です。
ヒール部分が浮くため砂との接地面が小さくなり、ダフりにくくなる効果があります。
ただし通常よりも飛ばないため、振り幅を大きくするのがポイントです。
まとめ
ライが悪い場面別に、3つのYouTube動画を紹介しました。
一口にライが悪いと言っても状況はさまざまなため、どのようなときにどう打つかを把握しておくのが大切です。
それぞれの打ち方を学習し、ぜひ実践してみてくださいね。
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